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slowfood+sweet tooth

農家・料理人・お客をつなぐ食業界記者。製菓と製パンも得意。

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2006.12
23
Category : sweet
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今年のシュトレンは2つ同着です。
ひとつは、秋に予約しておいた旭川「シェ・イリエ」。
もうひとつは「小麦トラスト」のシュトレンで、
これは会費を払って江別の小麦農家の特定の畑からとれた小麦を
江別製粉がほかと混ざらないように挽き、れもんベーカリーが焼いたもの。

2001年から「シュトレンとXmas伝統菓子の会」というのを続けていました。
シュトレンは(こんなblogへ来てくださる方ならご存知かもしれません)
ドイツでクリスマスの頃に楽しむ伝統的なイースト菓子です。
地域によって作り方はいろいろ。「クリストシュトレン」は
ドライフルーツとアーモンド粉をたっぷり入れた甘い発酵生地を焼き、
溶かしバターと粉砂糖をくりかえし振って白く覆います。
イエス様をくるんだおくるみの形とも。

そんなシンプルなものにどうして夢中になったかというと、
北国に似合うお菓子だったから。
「あ、できたものをさらに熟成させるとおいしいんですよね」
そう、冬が寒いこの街だから、納戸で熟成できる。
実際、東京のマンション住まいのときには乾かないかとヒヤヒヤしながら
冷蔵庫に入れていました、カビそうで。
今札幌で暮らしてみると、当時のことはなんだかちょっとこっけいです。
(やっているひとがいたら、一種のお国自慢ですのでお許しを!)

心の面でも北国はシュトレンにふさわしい。
今年は春が早いといいな…いつかしらね。
そんな「何かを待ちわびる心」は、昔から同じだったに違いありません。
太陽の再生を祝う祭りが
後にイエス様の誕生日と重ね合わされたというのですから。

カトリックの教会では、寝かせたリースのような形をしたクランツの上に
日曜礼拝ごとに一本のろうそくを立て、4本目がともるとクリスマス。
祭礼のかたちにも、「待つ心」はちゃんと表わされています。
夏の蓄えであるドライフルーツを使う貴重さも
本当の冬を知ると、しみじみと理解できます。

「レーズンパン?」「どうやって食べるの?」と言われていたシュトレンも
勝手な普及活動のせいかどうかは別に(地元誌でもあちこち書かせて頂きましたネ)
いまではこの地のクリスマスにすっかり根付き、
札幌だけでも作るお店は30軒をくだりません。

風土にマッチしたものは、きっかけがたんなる流行だったとしても
いつかきっと根付き、そして廃れずに残るのでは。
そんな思いでお店たちのウィンドウを見ています。

これからも、北海道の食をそうした眼で応援していきたいな。
(なんかマジになってしまった…)
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いただきました☆

「シェ・イリエ」さんのシュトーレン。毎年、いろいろなシュトーレンを頂きますが、今年も豊かな恵みを感じるものでした~。今年の感謝とともに・・・★