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slowfood+sweet tooth

農家・料理人・お客をつなぐ食業界記者。甘系、加圧系もあり。

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2007.06
20
Category : others
(※少し前の書きかけをやっとupしました)
六花亭の企業広告のことで、道内の色々な作り手・使い手のひとたちから
いまだにメールをもらいます。
「どう思います?」って。うう~ん…

事の起こりはたしか、5/16付の道内版新聞広告。
小田社長の連載エッセイのかたちをとっていて、
商品の陰にある想いを伝える広告として、ときおり共感して読んでいました。
この日のテーマは「内麦外麦」。
大手菓子メーカーの眼から、国内産小麦と輸入小麦を比べ、
納得のいくお菓子作りのために、いかに素材選びがデリケートかを語り、
地産地消だから何でもおいしい、という短絡的イメージに疑問を投げかけています。
(詳しくはググって下さい、たくさん見つかるはず)

ところが、これに対して花畑牧場さんが「花畑通信」や十勝毎日新聞で反論。
使ってこそ立つ瀬があり、身近な生産者はみんな一生懸命やっている。
北海道イメージで売る大手ブランドが「道産粉使ってません宣言」ってどうなの?
という意見です。

珍しくマジメに語りますと…

「味に真摯でない地産地消」が多すぎる、だからブームが一過性で終わるんだ北海道、
と思っているフカエとしては、六花亭さんのお話はそこのところだけ理解できます。
しかし、それ以外は…この会社にしては珍しく、言い方が乱暴すぎました。
田中義剛さんの書かれたとおり、「北海道の大地の恵み」で売ってる会社がこれを言うと
「正直でいいわぁ~」とは思えませんね。
字数に限りがあるのもわかりますが、地元の小麦は一般的においしくないと
聞こえてしまうのが致命的でした。
(実際には、旨さで欲しがられる小麦がたくさんあり、お菓子屋でも使われていますよね。)
いっぽう、田中さんの意見を読んで心配なのは、
マルセイバターサンドに道産素材が「ひとつも」入っていない、とか、
農業者は「みんな」マジメにやっている、という感情論。
(私の知る限り、農家さんには、マジメに農薬たっぷり、の方もいれば、
マジメにオーガニックの方もいます…)

使い手寄りの立場にいる私としては、
個人の作り手が作ったものと、大手との「価値」の違いや、
本物が欲しいけど高いのは嫌な自分たちのことや、
下請けが作ってイメージで売るお土産マーケットってそもそも?
といった気づきにつながる話をしていきたいです。
(他のお土産菓子メーカーはどうなの?とかね。大変だ~)


とはいえこの議論、いつも作り手と使い手の間で感じる矛盾を
消費者の前に提示してくれただけでも
私は大拍手です。
大手メーカーのお菓子作りは、それがいくら人の手をかけています、といっても
例えば小麦粉の成分がほんの少しぶれただけで即クレームの、
いわば工業の世界です。
大量生産だから、手頃で質のいい原料で魅力的な商品を作る技術があるから、
六花亭は最強なのですよね。
その利益があるから、パッケージや接客のクオリティも高く、文化事業もできる。
そしてお客も、「均質であること」を当たり前のように求めます。

しかし原料は、工場で生成するのではなく、生き物の世界からやってきます。
毎年穫れるか穫れないか、品質はどうか、ものすごいギャンブルな世界で、
品質にばらつきがあって当然、そこをどう一定レベルに保つかが農業者の腕です。

だからいつも、本当にいつも、
街暮らしの人間のそばで質の高い農作物を作る「作り手の技」、
地元のものを使いこなして旨い食べ物にする「使い手の技」に
矛盾した世界の融合点=バニシングポイントを探し、応援しています。

この続編?があるなら、
読んだ人がもっともっと深まっていける、そんな議論になって欲しいです。


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Comment

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名無しさんへ;
そうそう、おいしいのに(東京より)安くて嬉しい、が北海道の強みでしたね。
今や「安心」を感じさせるのも価値になってきていますよね。安心をどう保証するかは大きな謎ですが…。
それにしても、道産を誇れるアッパーな商品開発…本当におっしゃるとおりだと思います。
ぜひ直訴したい。
この話題を深めていくヒントを、ありがとうございます。

六花亭のブランドイメージはは北海道産の素材を使うということではなく、大衆価格でちょっと感動しちゃうような品質を保つ事。かつてはそれを実現するための北海道産だったはず。国際化が進めば、北海道産に拘ることこそが不自然。だから北海道の大地ではなく、大地と表現し始めているのはひとつの撰述でしょう。でもブランドを支えた道民のためにアップグレードしたブランドを作ったらどうでしょうね。文化活動なんかする暇があるなら、北海道の大地の恵みの、北海道の最高のものだけを使ったブランドを清算者を捲きこんで創る力はあると思いますけどね。
一方、こんな時代に「一生懸命」というエクスキューズを持ち出す人間を生産者の代表のように扱うマスコミには問題あると思いますよ。
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