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slowfood+sweet tooth

農家・料理人・お客をつなぐ食業界記者。製菓と製パンも得意。

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2011.06
02
Category : つながり
こちらの記事がバランスよいです。

北海道スローフードフレンズ>「活動記録」>「子どもの未来と、食を守るネットワーク」


以下は私個人の印象に残った部分です。
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<あらすじ> 
地域や食の共同体づくりに行動する7人の方のリレートーク。
震災後の情報や考えを分かち合って、北海道の私たちがふだんの暮らしで何をしていくべきか探ろう。そのための第一歩です。

~ 以下聞き書き ~
(全記録ではありません、会場のメモ)
1. 湯浅優子さん(北海道スローフードフレンズ リーダー)
見通しのない不安、情報の錯綜、そのさまざまな影響…同じことが北海道で起きたらどうやって向き合えばいいのだろう?と、生産者の立場で切実に思います。未来を担う子どもたちのために何ができるか、皆さんの知恵を借りて、指針を考え合っていきたい。スローフードの活動をとおして、ヨーロッパで「危うきは不採用」という選択をしていると知った。私たちが何を選ぶべきか、平たい言葉で語り合える仲間づくりの一歩としたいと考えて、この会を開きました。

2. 宮本英樹さん(NPO法人ねおす専務理事)
7日後に栗林地区を拠点にした支援を始めて、映像で伝わらないことを体験した。ご遺体のすがた、ご遺体があるであろう場所にたてられた標識。空気の悪さ。一番印象的だったのは、被災した方の言葉。「海を感じて暮らしたことがなかった、と気づいた」と聞いたその場所は、防潮堤が高く海のそばでありながら実感がなかったのだという。その高さを超えて襲いかかった津波に、これからの町づくりが学ぶべき点があると感じた。心の面では、「大停電の夜、星空がとても美しかった。妻が亡くなったその津波のゆえに姿を現した夜空を、それでも美しいと思う人間の心が憎らしかった」という言葉が忘れられない。

3. 谷川良一(NPO法人グランドワーク西神楽理事)
子どもたちの疎開をサポートしているが、課題は数多い。被災者の方たち自身、コミュニティの中で一時的にも地元を離れるのは相当な抵抗感がある(土地への愛着ばかりでなく、「自分だけ…」という心理も含めて)。また受入れ側にしても、迎え入れたい気持はあれど、心のケアへの心構えなどを重く受け止めて、結果的に躊躇する場合が少なくない。原発の話題はネットや海外メディアのほうが実用的な報道が多かったように思う。自分たちの足下を見つめ直して、北海道にいて今回学ぶこと、すべきことが多いと気づかされて戻って来た。後方支援はもちろん、身近な被害者である北海道の漁業、北海道の観光などに対して、自分たちが何ができるのか、日常生活の中でどう暮らして行くか、そんな「足元」をしっかり見直して行きたい。

4. 坂本純科さん(北海道エコビレッジ推進プロジェクト代表)
ヨーロッパに学び、環境負荷をかけず自給的な暮らしをめざす人々の村づくりをサポートしている。母が福島出身で現在も放射能におびえる暮らしを知り、何ができるか考えさせられた。長沼町では農業をベースに受け入れ態勢を作ろうとしているのだが、東北地方の農家の農地に対する愛着、アイデンティティの重さに驚かされました。現地での直接支援は急務ですが、まず自分の本分において一層努力すべきだと感じた。エコビレッジは、ヨーロッパでは60年代のコミューン運動から転じ、今あらためて低環境負荷、持続可能な社会モデルとして評価されている。これは北海道の今後や、被災地再生のモデルにもなりうるのではないか。エネルギーへの考え方、自給的な生活形態、小さな単位でのコミュニティづくりなどにおいて、各分野との知識経験のシェアをしていきたい。

5. 高橋裕之さん(えりも町 漁業農業者)
昆布漁のシーズンオフをカバーするために牛を飼う農業をしている。
津波は、まず海の底が音もなく見える恐ろしさ。容れ物から水があふれるような勢いで川までさかのぼって、それが戻る時にはすべてをなぎたおしていく。えりもは軽微とはいいながら8億円の被害額。倉庫から干し終わった昆布が引き出されたり、養殖施設のマツカワガレイがさらわれたり、養殖施設の泥汚れが4回洗ってもまだ撮りきれなかったり。養殖池の世話をしていた人にとっては家畜と同様にかわいがって世話をしていた魚だった。など、時間が経つほどに被害のすごさを実感している。一方海の中でも、コンブは根が抜けるほどの被害はなかったが、ウニは刺が抜けて死ぬケースが多い。震災前はえりものウニをPRする準備をしていたが、観光の暗さを見ていて「改めてやろう」とお祭りを決行し多くの来場者を得た。そこで「被害が大変だったんだよ」と口コミしている人に触れて、嬉しく感じた。対策についても民間でハザードマップ制作や避難マニュアルの整備など、地域づくりの動きが頼もしい。
そうしているうちに原発の問題が露になってきた。放射能量の検査はシロだったが、畜産家としてはBSEや口蹄疫などさまざまな「災害」を乗り越えて来たが、これもまた個人では乗り越えられない問題。生産現場は食べて頂かないと成り立たないものだ。短角牛は青草のほかに輸入の餌をあげていますが、牛も餌も情報を開示しているのは、そうしたお互い様の関係を大切に考えているからだ。生産現場では「騒ぎすぎないように」という意見もあり、理解できるが、本質的には、嘘のない正直な出荷をしていくことが、作る側、食べる側、お互い様の関係には必要だ。

6. 前濱喜代美さん(コープさっぽろ組合員活動委員会委員長)
組合活動の役割のひとつは「伝えること」。あらためて、過信は禁物、知りたいことを知る大切さを感じた。農地の汚染、そして特に気になるのが「子どもへの被曝基準の不確かさ」。コープでは組合員から義援金2億円集まり、〆切後も集まり続けている。日赤に送った他、今後は北海道へ疎開してこられた方への援助に充てて行きたい。産直の生産者は千葉県、福島県などにもいる。組合員にいったん安心してから買ってもらえるようにと考え、一週間ごとに放射能検査をすることを検討中。究極には放射能の影響は世界中に広がっていくだろうが、できるだけ偏らずいろいろなものを食べて行くことが、子どもに対して当面できることかと思う。

7. 荒川義人さん(天使大学教授)
北海道の食の応援団として活動しているが、震災のあと保育園連合会などさまざまなところから「北海道が腰を上げるべき」と耳にした。牛乳、パンを届けようにもパッケージ(紙パック、ボトル、缶詰…)が他県依存だったのが情けなかった。食の現在のすがたはそうしたものだと気づいた。栄養面ではタンパク、ミネラル不足が問題。免疫力の低下が懸念される。また排泄の問題が深刻だ。排泄を減らしたくて食べない、というような行動には現場の話を聞かなければ気づけなかった。
最近参加した栄養学関連の学会では、科学はどう役立つのか、あらためて議論になった。「~に効果がある」といった表現の見直しをする機会にしよう。備えあれば憂いなし、の逆で、憂いがあった時に、あらためて備えについて考えたい。「自助、共助、公助」の補完的なしくみがリスク時に重要だと考える。共助についてはコミュニティづくり、自助については「自分で食べ物をつくる子ども育て」、公助については行政とともにする取り組み、など。
食の安全性は、豊かで安心な時代を背景に考えられているが、今現在のような危機の時期には量の確保が質の確保とともに重要で、それには北海道の役割が欠かせない。
皆が日頃の活動の中でできること、そして意識の置きどころ、を考えて行きたい。
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この会は7月に二回目の集会を開き、
行政も含めより幅広い実践者を招いて考え続けます。

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